ロシアvsクロアチア レビュー
ユーロ予選と勘違いする人も多いかもしれないがワールドカップベスト4をかけた試合である。ロシアは自国開催、クロアチアは黄金世代と呼ばれている世代が最後のワールドカップになる可能性が高く共にこの試合にかける気持ちは半端じゃない。
ロシアの攻守の狙い
試合は予想通りクロアチアがボールを持つ展開になった。クロアチアはSB2枚を高い位置に上げCB2枚が開きボランチを1枚落としてCB2枚とボランチ2枚で前進をしようとしていた。
対するロシアは上図のように4-3-1-2で前線から守備することを選択した。長いボールを蹴らせてCBが競り勝って中盤で回収が狙いだと思われる。モドリッチ、ラキティッチは世界トップレベルの選手であり地上戦より空中戦の方が有利であると考えたのだろう。このかたちが取れないときは4-4-2で守っていたが2の部分がモドリッチorラキティッチの位置を常に気にしていたことからこの2人を自由にさせないのもロシアの1つの狙いだったのはほぼ間違いない。
攻撃ではジューバにロングボールを当ててチェリシェフ、ゴロビンなどの2列目、3列目の選手が前を向いた状態で攻撃できることを狙っており先制点は理想通りのかたちであった。
クロアチアの攻撃の狙い
ロシアは常にボールサイドに人をかけて逆サイドのサイドバックを捨てておりサイドチェンジが有効であるのは明白であった。現にラキティッチ➡ブルサリコというかたちで何度かゴールに迫っていた。同点ゴールもフリーになっているサイドバックの対応を誤ったフェルナンデスのスペースを利用したものであった。
ロシアが前線から来たことでロングボールを蹴らされてしまうシーンが多かったが第1陣を突破した際にはいいかたちができていたので怖い気持ちもわかるがもう少しチャレンジしてもよかったのかもしれない。特にレビッチが間受けできた際には可能性を感じた。レビッチという選手このWカップで初めて観たがパワフルなドリブルが非常に魅力的で素晴らしい選手である。ちなみに○○ビッチという名前だが女性もそういった名前が多いのだろうか。
まとめ
クロアチアがボールを保持する展開になったがロシアは特に苦にしていなかった。ボール保持の天才集団スペインに勝ったことが大きな自信につながっているはずだ。結果としてクロアチアがベスト4に進んだわけだが2戦連続PKまでもつれたことで体力面に不安が残る。モドリッチはほんとに好きな選手なのでここまできたなら優勝をみてみたい。